BUMPインディーズ期の名曲、『Ever lasting lie』を考察してみた
二日目だよ~。
書くことが思い付かないので考察します。
本楽曲はBUMP OF CHICKENの2nd Album『THE LIVING DEAD』に収録されてあるのでぜひお聴きください。ベスト盤の『present from you』からアコースティックverも出てるのでそちらもおすすめです。
ファンに長らく愛されてきた曲なので他のブログで考察されてる方も多いです。
その人たちとは少々違った解釈を提示することもあるかと思いますが、ご存知の通り、楽曲の意味は作った人のみぞ知る、です。
ここからは私なりの見解を書いていきます。が、最低限の礼儀として、あまり作者様の意図からは逸脱しすぎない程度に考察を進めていこうと思います。
俺の記事を見て共感してくれた方、あるいは怒りを覚えた方、その他の方々もどうぞコメ欄で暴れまわっちゃってください。リプ返せない時もあるけどごめんね。
て言うかコメ欄そもそもあったっけ?
では参ります。
“砂の海で 錆びたシャベルを持って
まるで戦うように夢を掘る人
赤く燃える太陽に身を焼かれても
必死で這い上がろうとする”
炎天下の砂漠でひたすら穴を掘る男が描写されてる。その様子はさながら何かと戦っているような、男がいかに真剣かが伝わってくる(なんで男なのかは歌詞見ていくと分かってくる)。
太陽は猛威を奮い男の体を痛めつけるものの、当の本人は諦めるつもりはないようだ。
“愛する人の命に値がついた
そこらじゅうに頭を下げても足りなくて”
男には恋人がいた。もう結婚してるかもしれないけど、なんとなくまだ恋人の状態かな~とこれは思った。
恋人はどうやら身売りされたらしく、男は彼女を取り戻すためのお金を集めるべく、アテのある者から頭を下げていった。
「そこらじゅう」って言ってるし知り合いだけじゃなくて、ぜんぜん面識のなかった人達にも頭を下げたんじゃないかな~。
“「石油でも掘る以外ないんじゃないの?」って皮肉を本気にして飛び出した
でも、掘り出したのは長い年月”
十分な金額には満たず途方に暮れていると、ふと誰かがこんな冗談を言った。
男はそれを真に受け、藁にもすがる思いで穴を掘り出した。
愛する恋人のためならどんなに愚かなことでもやってやろう、と言う意気込みで。
冷静さを欠いているように見えるけども、理性で動いてるようにも見える。
しかし何ヵ月、何年経っても石油が出てくることはなく、時間だけが積み重なるだけだった。
「いくら掘っても石油は出なかった」とストレートに書かず、「男が得たのは時間と労力を費やしたと言う事実だけだった」って表現が歌詞の質を上げてると思う。
“「Sir,destiny、あんた、人の命を転がして
大層 楽しいだろう
笑えよ 見てるんだろう?
この俺がジタバタもがいてるのを」”
他のブログの人が言ってたやつで、Sir,destinyの“Sir”って敬称の意味があって、ここでは男が擬人化した運命に対して皮肉を込めて付け加えられてるって考察がすごい好きやねん。
「なあ運命様よ、さんざん俺たちの人生を振り回してそれはそれは楽しいだろうなぁ」みたいな感じかな。すんげえ煽ってる感じ。
そんで投げやり気味に今の自分の様子を笑えよと誘っている。笑いたいなら好きなだけ笑わせとけばいい、今に見てろとでも言うように。
ここまでが男側の視点。
“死んだ街で 夜のドレス纏って
作り話のような愛を売らされる人
誰かの胸に腕に身を預けても
心はただ一人を待つ”
ここからは男の恋人、女側の視点に移る。
女が身売りされた末に行き着いた街は、死んだように生気のない佇まいをしていた。恋人と離ればなれになった女の暗い心象がそう見せているのかもしれない。
女はそこで嘘偽りの愛を好きでもない相手に捧げなければならなかった。肉体関係も持たされたんだろう。
恋人じゃない誰かに抱かれている中でも、心では彼のことを待ち続けている自分が居た。
“愛するあの人は優しく嘘をついた
「二人は大丈夫。明日を信じて待っていてくれ」”
身売りされる以前、恋人と最後のお別れをする女は彼からそんな言葉を受け取った。
それは男から彼女へ向けた精一杯の慰めだった。
曲の途中なのに、“嘘”と言い切っているのが何とも切ないなぁ……。
“「信じられる要素なんてどこにあるの?」って
思いながらもその言葉をまじないのように
呟き続けた長い年月”
女は恋人の言葉が嘘であることを分かっていた。それほど二人の状況は絶望的だった。
ここでは恋人が本当に女を助けにきてくれるのかどうかは重要ではない。「信じて待っていて」と言う言葉そのものが、女にとって生きる希望を見出だせる力を持っていたのである。
女は長い間、自分に魔法をかけるように、恋人の言葉を呟き続けた。魔法、ではなく、呪いのようにも思える。
“「Sir,destiny、あなたでもこの気持ちは動かせないでしょう?
幾度目の朝も変わらず
優しいあの嘘を思い出してる」”
「ねえ運命様、あなたほどの人でも私の気持ちを動かすことはできないでしょう?」
男と同じ言い方なのが気持ちでは彼といつでも結ばれてるって感じがして少し救われた気分になるよね。
どれだけ日が巡っても女は嘘を覚えていた。
“夢を掘る人
それを待つ人
定めよりも互いを信じていた”
男と女。彼らはどうしようもない現実よりもお互いの嘘を頼っていた。
こっからのなが~い間奏が入るのが時間が経過したのをうまく表しているね。
この曲だけじゃなくてザリビングデッドの曲は全部メロディー決めたあとに歌詞を当てはめて作ってるらしいんやけど、歌詞から先に作ったんじゃねえかってくらい完成度が高いのなんなん。もう一度言うけどインディーズ期の曲です。
“とある街の小さな教会で
優しい長生きおばあさんが眠りについた”
歌詞の意味深く考えるまではなんとなくスゴい曲だなとか思いながら聴いてたけど、
ここの部分見るだけでもうね、恋人がついた嘘のおかげで女の人がどんなに辛くても真っ直ぐな気持ちで人生を歩めることができたかが伝わってくるよね。
“ろくに動けなくなってからも
毎朝 何かを呟いて微笑んだ”
おばあさんが呟いてたのは言うまでもないな。
“砂の海で折れたシャベルを持って
作り話のような夢を掘る人”
男はシャベルが折れても穴を掘り続けていた。
作り話のような、って書いてあるけどこれは本当に作り話だったんだと思いたい。なんでなのかはまとめの時に言う。
“刻まれた皺の奥の瞳は未だ
必死で ただ 必死で
掘り出したのは………”
ここの表現がよく分からなかった。
“刻まれた皺の奥の瞳”の「瞳」って純粋に目のことを言ってんのか?それとも比喩なんか?
前者の場合は皺が弛みきってるせいで目が埋もれてるように見えてるから皺の“奥の”瞳ってしてるんやろか。
後者は比喩にしてみるとなんか微妙だし……
うーん。前者かな。
とりあえず男は老体になっても諦めることはなかったんだと。
さて、男は何を諦めなかったのだろうね。
“「Sir,destiny、あんた、俺を見てるか?
『もう飽きた』なんて言わせないぞ
今にも夢を掘り出して見事悔しがらせている」”
ここで少し男の目的が変わってしまってることがすでに分かるよね。
いや、ばかー……
もうこの時点で確実に男は冷静ではない。
では次の歌詞へ。
“「Sir,destiny、俺の夢って何だったっけ?
何がここまで俺を動かしていたんだっけ
大事な何かを待たせていたような」”
「夢」と言う空虚な名前をつけられた穴を掘り続けた男はいつしかその行為を、
自分の助けを待つ 恋 人 の た め ではなく、
自分自身を翻弄した運命様に一泡ふかせるためと誤認識してしまっていた。
それが間違いであること、そして自分が目的を見失っていることにも彼はようやく気づいた。
あげく自分のその目の敵であるはずの運命様にも問いかけると言う事態に。
喉まで引っ掛かってはいるんだよね、うん。ほんとに何を待たせていたのやら……。
“夢を掘る人
それを待つ人
いくつもの夜を乗り越えた嘘”
この曲の物語に登場する嘘は二つある。
一つは女が男から受け取った「信じて自分を待っていてほしい」と言う嘘。
もう一つは男がまさにその時女に渡した嘘。
解らないですよね?解らないでしょ?
俺も今何を言いたいのかすごい整理してんだよ……
えーっと……
つまり、二人の間にできた「再会できる」と言う嘘にはあるすれ違いが生じちゃってるんですよ。
女は健気にも男のついた嘘を「自分が安心して袂を分かつことができるように」と思っていた。女のほうはね。
でも、悲しいことに男のほうは最初から女を助けられないことに薄々納得していたんだと思う。
いや、納得はしていないんだけど、現実を受け入れられなかったんだ。
そして、理不尽に苛まれた男の行き場のない怒りは、運命と言う偶像に向けられた。
想像が過ぎるかもしれないけど、男が夢を掘るために使っていたシャベル、これは男の「恋人を助ける」と言う大義名分にも例えられてるんだと思う。
ただただ憎き運命に報復するのでは憐れになってしまうから、男には何か目的が必要だったんだよ。それが自身をさらに貶めてしまうことを知らずに。
だからラスサビ前の「折れたシャベル」はその名目すらも忘れたことを表している。
嘘の背後にあるのは別に存在する真実。二人はその真実を互いに理解し合っているつもりだった。
けど女が思うように男は思っていなかった。
もういっかい二つの嘘を整理すると、
・女は男から受け取った嘘の意味を「自分が安心して袂を分かつことができるようについた嘘」と解釈していた。
・男は「女が安心して自分のもとを離れることができるように」として彼女に嘘をついた。
けどその嘘の意味こそが嘘そのものだった。
男が夢を掘り続けたのは運命の柵から脱却するため。運命とは自分自身の手で壊せるものなんだと証明するためだった。
うーん、解ってくれた??
説明下手だこりゃ……。
まあ解釈がそもそも違うなら二人の嘘はそれぞれ別物だよねと言う話。
もうこのまま解ってもらえるまでぐだぐだ説明してるとより駄文になってしまうからこのまま進みます!分からなかった人はごめんね!
と言うわけでどういうわけだか、まとめに入ります↓↓↓
【まとめ】
この曲には「○○だから○○だよね」みたいな教訓めいたメッセージ性はないと思う。
『THE LIVING DEAD』と言うアルバムは一番最初に流れる「Opening」に登場するラフ・メイカーってキャラクターがいくつかの物語を紹介していき、「Ending」と言う曲で締めくくる構成になってるんだけども、「Ever lasting lie」はその物語の一つとなってるんですよ。
本楽曲だけじゃなく、他の曲もそんなに強いメッセージ性は感じられなくって、単に「こう言う物語もあるんだよ~」って控えめに添えられてる。
こうあるべき、と明言せず、あくまで自分で考えさせる姿勢がなんともラフ・メイカー慎ましいなって(語彙力)
アルバムの〆の役割を担う「Ending」の歌詞にこんなことが書いてあります。
“大丈夫
君はまだ君自身をちゃんと見て上げてないだけ
誰だってそうさ 君一人じゃない”
ここにきて野暮なことを言いますが、人間は自分の人物像をほとんど掴めていないことが論理的にも実証されています。
Ever lasting lieの男も、自分が見えていなかったのです。
だからこそEndingの歌詞にはすごい説得力がありますよね。
落ち込んでる人に声をかける時、「誰だってそうさ」って言葉は使い方によっちゃあ逆効果になるじゃないですか。
だって俺だったら辛い目にあってる時に「みんなもそうだよ!」とか言われたら萎えるもん。
自分の感情を他の人と比べられて均一化されたら、なんか低く見積もられたみたいで嫌じゃん?
でもですよ。それは嫌でも、自分の短所とか嫌いなところを「みんなだってそうだよ」といわれるのは嫌な気分にはならないよね。
「俺だって悪いとこあるからさ、お前ばっかりが悪いわけじゃないからさ」って、藤くんおまえぇぇぇえ(語彙力)
さて、話がそれましたが拙いだけならまだしもながったらしく語ってしまいすいませんでした(土下座)次からはもう少し上手に説明できるようにします。
ちなみにさっき「作り話のような夢が本当に作り話であってほしい」と言ったのは、男が石油を掘り当ててしまったら、自分のついた嘘と正面から向き合うことになって生きる原動力がなくなるんじゃないか、と思ったからです。
俺の考察が本当なら、男と言う人物はだいぶ可哀想なやつになっちゃいますけど、それでも一生懸命生き続けたことに変わりはないから、せめてこれ以上は気付かないまま逝ってほしいなって、そんな余計なお世話なことを思ったんすよ。
うん。そろそろ終わんないとだな。
結論、エモい!!!!!!
お久しぶりです
ぜったい誰も待ってなかったよ。
覚えてくれていたらお久しぶりです。一日でも多く何か書いてないと実にもならないかなと思いブログ再開いたしました(尚、過去に投下した黒歴史は一掃した模様)。
誰かが見てくれる見てくれないとかは考えず、花が咲くまではひとりごとを続けようと思います。空きっぽいので三日後に失踪しているかもしれません……。空きっぽいと言いましたが、今読んでる本によると人間自体がそもそも飽き性らしいですね。習慣化が難しいのって、脳が生命維持のために必要だと認識しない限りは定着しないからなんですねぇ。かじった程度なので俺の口からだと信憑性薄いですが、興味のある方はぜひ星渉 様の『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』をご覧ください。良い書物です。え、俺のメンタル?察して。
何を書こう。
何を書こう。
何を書こう。
ブログって小説と違ってプロット組んだりとかして計画的に書いていくわけじゃないからすごく迷うんですよね。さっきの神メンタルを引きずりますが、スケジュールとかもそうであるように、何事も始める前が勝負と言うか、むしろそれですべてが決まると言っても過言ではないでしょう。目的や計画を詳細に書き込めば書き込むほど、当たり前のように、何をすればいいのかはっきりするのでモチベーションにも大きな差が出ます。これまでの自分を振り返ると最もな盲点はそこだったな、と。
ただ書きなぐっても需要のあるブログは出来上がらないので、少しでも読んでくれる人が退屈しないように努力したいですね。将来エンタメを提供する者としてそこはしっかりと踏んでおかねばなりません。
とつぜんですが自分は高校二年生です。美術系のコースに通っていて、ちょうど今、高校美術展に出品する50号サイズの絵を仕上げている大事な時期です。進学校なので授業もそれに合わせて、項目も県内の他校と比べて結構しぼられてます。いわば「受験までそんな時間ねーし文武両道の学校だから授業で工芸とかやってるヒマねーだろ」な高校なのです。今のところ、授業では油絵、木炭デッサン、鉛筆デッサンがメインですね。俺が受験する大学もそのあたりが実技試験で出ます。
しかし授業で具体的な指導をしないにも関わらず、写生大会や研修旅行などのコース行事では水彩画を書かせたがると言う謎……。まあ結局どの画材で書くか決めるのは自分たちなので文句は言えません。
3年からはそれぞれ進路に合わせてデザイン、デッサンと分かれるらしいので楽しみです。ついでに普通科の人たちと違って数学とお別れできるルートもあるのでそこは恵まれています。数学、できる分には楽しいんですけどねぇ。
うちのクラスはコースの性質上、あまり他クラスとの交流が少なく、中には「陰キャとヲタクの集まり」と言うあらぬ風評被害を受ける羽目になっているわけですが、当然ながらウチにもウェイがいるにはいます。そう言う人は例えば俺みたいなやつと違ってグローバルに活動してるから何の障害も感じないんだろうけど、いささか片身がせまいのは否めない。仲良くしてくれる人はいるけど俺はもう少しアクティブに高校生活を過ごしたかったんだよ。そのおかげで非リアであることを「出会いが少ないから」で言い訳できるから助か(
あとね。男が少ないから寂しい(切実)。
なに?男の子絵描くの好きじゃないん?
そもそも学校自体が陸と海並に男女比かたよってるからもともとじゃんってなるけど、特にうちのクラスは男が足りないし、なんならヒト特有の適応性が働いて男も女のような扱いを受けてる。事実俺も口調がオネエになってきてる(友人談)
好意を寄せてる人がクラス内にいても男として見られないからもはや高校で青春謳歌は絶望的。ちなみにこれでも彼女いたんですよ。む か し は 。
ああだんだん何話してるか分かんなくなってきた。需要は皆無だけど文章量的には好スタートかな?
あんまりリアルのことペラペラ喋ると知り合いに特定されるかもしれないからこれからは趣味の話とかメインでやっていきます。ちなみにBUMP OF CHICKENとモデルの雪見みとちゃんが大好きです。バンプの曲とゆきみとスマイルは俺の生命維持装置。
ものすごい暇な時は楽曲の考察とかもやっていきたいですね。とりあえず三日を超えなきゃ。高美展もがんばらないと。